ルブタンへの道

ルブタンは履かずに飾る。そんな道楽を目標にユラユラ生きる人生の記録

おばあちゃん家

田舎のおばあちゃんの家がカフェになっていた。
おばあちゃんはもう20年以上前に亡くなっているし、
そのあと住んでいたおばさんも数年前に亡くなって住む人は誰もいなくなった。
家と土地はいとこのお兄さんが相続したのでそれをどうするかはお兄さんの自由だし、
私にそんな話をすることも無い。
だけどなんかショックだった。
何にショックを受けているのかは自分でもまだわからない。
手放すことを話してくれなかったことがショックだったのでは全然ない。
たぶん、あると思っていたものがいつの間にか無くなっていたからかな。


ネットで見る限り建物も庭もそのまま、内装も建具とか残っていたりする。
だから余計にショックを受けているのかもしれない。
家族の思い出に他人がズカズカ入り込んできたような、
そんな印象を受けてしまったのかもしれない。
いっそのこと家を全部壊して元の物を何も無くしてくれていたら何も思わなかったかも。
もうあそこは違う人が住んでるんだなってスッパリ切り替えられたかもしれない。
でももう少しよく考えてみたら、昔のまま残っているところがあるからまた行ってみることもできる。しかもお店だから縁側から眺めたあの景色がまた見れるかもしれない。
そう思うと幸せなきもする。
壊さずに残して使ってくれて有難いかも。
っていうところに考えがたどり着いた時に思い出した。
人からそんな話を聞いたときは「壊されるより残ってるならよかったよね。」って
言ってた気がする。
自分事と他人事では全然違うことを思ってしまうんだな。
とっても勝手だ(笑)


子供の頃は何も思わなかったけど大人になってから遊びに行ったときに建具や床の間が
ステキだなと思っていたからいつか行ってみよう。