ルブタンへの道

ルブタンは履かずに飾る。そんな道楽を目標にユラユラ生きる人生の記録

実家なのに落ち着かない

実家に住んでいたころはたぶん何にも感じなかったのに、一旦家を出てしまうとこんなに居心地が悪いのはなぜだろう。
自分以外の「人」がいるからとかそういうことではない。
家自体に居心地の悪さを感じるというか、とにかく落ち着かない。
あんまりリラックスできない。
だからこういう長期休暇の時はなるべく実家に行く日を後ろにずらしがちだし、自宅に帰る日を早めにしようとしてしまう。
親と一緒に過ごす時間に限りがあるのは分かっているのに、ついつい。


もしかしてずっと昔から落ち着かなかったんだろうか。
1人暮らしを始めた頃にすぐにホームシックになるのかと思いきや、すぐに馴染んでしまってもうずいぶん長い間一人暮らしをしているかのような錯覚を覚えた。それぐらい居心地が良い。たとえ狭くても、他の部屋からドスドス歩く音が響いても。
なんか土地柄とか関係あるのかな。


落ち着くと言えば最近落ち着くにおいに出会った。
それは「お線香の灰」。そもそもはお香を立てて使いたくて灰を集めていた。後から知ったけどお仏壇の線香立てに入れる用の「灰」が売っているらしいけどそれを全く知らなくて、安い線香をバンバン焚いて灰を集めていた。なんとか固めればお線香を立てられる量になったのでお線香を刺して引き続きバンバン焚いていたらフワッと私の好きなにおいが香ってきた。ビルの解体現場のにおい。線香が下の方まで燃えて灰が温まってきたときに特ににおう。良い。落ち着く。
コンクリートではなく粉塵のにおいだったのね。
あんまり吸い込んだら体に悪そうだけど、ついついクンクンしてしまう。
しばらくはやめられないかも。